アユミズム受講者専用の「書き直しトレーニング」2月分の講評です。
こんにちは。長谷川亜由美です。
12月のテーマは「箇条書きで伝える」でした。
情報を並列に並べる「箇条書き」は、一見簡単そうに見えます。
しかし、ただ「・」を付けて並べるだけでは、読み手の頭にはなかなか入っていきません。
そこで今回は、だらだらと書かれた説明文を、箇条書きを使い、パッと見ただけで伝わる文章に整える練習をします。
どうすれば、読み手がストレスなく情報を読み取れるのか。
「読み手を主役」に置いて、考えてみてください。
箇条書きとは
提出してくれた回答を見る限り、箇条書きを正しく理解していないケースがありました。
まずは箇条書きについて確認します。
多くの人は「文章の頭に・(中黒)をつけて短く書くこと」だと思っています。でも、アユミズムではもう少し踏み込みます。
箇条書きとは、「読み手の『整理する手間』を、書き手が肩代わりしてあげる技術」のこと。
読み手に「えーっと、これは何の話かな?」「つまり、何が言いたいのかな?」と考えさせてはいけません。
見た瞬間に、情報の「箱(分類)」と「中身(結論)」が脳に飛び込んでくる。そこまで整えるのが、アユミズム流の箇条書きです。
1. 情報の純度(雑音を排し、エッセンスだけを残す)
情報の純度とは、「その言葉を削っても意味が通じるなら、徹底的に削る」ことで高まります。
- 雑音の正体: 丁寧すぎる語尾(です・ます)、過剰な修飾語、二重否定、そして「〜だと思います」といった書き手の主観。
- 純度を高める理由: 読み手の脳は、一文字読むごとにエネルギーを消費します。純度を上げることは、読み手の負担を減らし、重要なメッセージを最短距離で届けるための「おもてなし」です。
2. 脳に直接飛び込んでくる(「読む」を「見る」に変える)
読み手に「一文字ずつ追わせる(読む)」という労力を強いてはいけません。視界に入った瞬間に内容が理解できる(見る)状態を目指します。
- 具体策: 項目の冒頭に【 】や太字で「見出し(ラベル)」を立てます。
- 効果: 読み手は、見出しをスキャンするだけで全体像を把握できます。詳細を確認したい時だけ、その下の説明文に目を落とせばいい。この「視線のコントロール」が、情報の即時性を生みます。
3. 情報の分類(適切な「箱」を用意する)→グルーピング・チャンク化
バラバラの情報をそのまま箇条書きにするのは、整理整頓を放棄した状態です。
- アユミズム流の箱作り: 「いつ」「どこで」といった項目名で分けるのは初級。中級以上は、「メリット」「注意点」「次のアクション」のように、読み手の心理や目的に合わせた「箱」を用意します。
- 効果: 情報が整理された「箱」に入っていると、脳はパターン認識を始めます。すると、複数の情報があってもパニックにならず、スムーズに受け入れることができるのです。
箇条書きは、書き手が「ラク」をするための道具ではありません。 読み手の脳内を、書き手が先に「整理」しておくための技術です。
書き直しの対象となる文章 原文
わかりやすい文章を書くためには、まず何よりも「結論から書く」という習慣をつけることが重要です。
読み手は忙しいため、最後まで読まないと何が言いたいか分からない文章は、それだけで敬遠されてしまうからです。
次に意識したいのは「一文を短くすること」で、詰め込みすぎると主語と述語の関係が曖昧になり、誤解を招く原因になります。
また、専門用語についても注意が必要で、自分にとっては当たり前の言葉でも、相手が同じ知識を持っているとは限りませんので、できるだけ中学生でも分かるような言葉に置き換えるか、どうしても使う場合には必ず説明を入れるようにしましょう。
模範解答
わかりやすい文章を書くための3原則
- 結論から書く
・冒頭で答えを提示する
・読み手の時間を奪わない意識を持つ
→冒頭で意図が伝わらない文章は敬遠されるから - 一文を短くする
・情報を一文に詰め込まない
・主語と述語の関係を1対1に保つ
→内容の曖昧さや誤解を防ぐため - 専門用語を言い換える
・中学生でもわかる言葉を選ぶ
・専門用語が必要な場合は必ず説明を添える
→自分にとっての当たり前が、読み手の知識と同じとは限らないから
書き直しのポイントを解説します
- 見出しで要約(ラベル付け)
太字の部分を読むだけで、やるべきことが一瞬で脳に届く - 動作が具体的
「答えを提示する」「詰め込まない」など、アクションが明確 - 矢印(→)による論理の飛躍の解消
「なぜそれをしなければならないのか」という根拠が矢印の先に配置されているため、読み手の「納得」が最速で得られる
提出順に紹介
Aさん
わかりやすい文章を書くための習慣について重要なことからお伝えしていきます。
1.結論から書く
理由)読み手は忙しいため、最後まで読まないと主旨がわからない文章は敬遠されてしまいます。
2.一文を短くする
理由)一文が長くなると、主語と述語の関係が曖昧になり、誤解を招く原因となります。
3.専門用語に注意する
理由)相手が同じ知識を持っているとは限りません。
自分にとって当たり前の言葉でも分かりやすい言葉に置き換えましょう。
中学生でも分かるような言葉に置き換える、もしくは専門用語を使う場合には必ず説明を入れるようにしましょう。
Bさん
伝わる文章を書くための3つのコツ
1)結論から書き始める
・読み手は忙しいため、冒頭で「何が言いたいか」を伝える
・最後まで読まれない離脱を防ぐ
2)一文を短くする
・情報を詰め込みすぎない
・主語と述語の関係を明確にする
3)専門用語にも注意
・中学生でも理解できるような言葉に置き換える
・専門用語を使う場合は、必ず説明を入れる
Cさん
さて、数ヶ月練習をしてきて分かってきたかと思います。
分かりやすい文章を書くためのポイントは以下の3つです。
①結論から書く
②一文を短く
③専門用語に気をつける
それぞれを簡単に説明していきます。
①結論から書く
現代人は皆忙しく、まずどんな話題なのかが分かると自分にとって読み進める必要のある文章なのかそうでないのか判断できます。
文章の善し悪しではなく、必要か必要でないかが分かるのは相手に対して親切です。
②一文を短く
書き手からすると、伝えたい情報を詰め込みたくなります。情報量が多い時は特に、一文づつは端的に主語と述語の関係が曖昧にならない程度に収めることが大切です。
一文が長くなりすぎると伝えたいことが曖昧になり誤解を招く原因となります。
③専門用語に気をつける
普段触れている情報によって、人が持つ語彙には偏りがあります。自分が普段から使う用語であっても他の人からするとはっきりと分からないことは多々あります。
どのような人向けに向けて書いているかを明確にし、専門用語を使う場合には、中学生が理解できるレベルで注釈を入れるようにしましょう。
Dさん
わかりやすい文章を書くためには…
1「結論から書く」という習慣をつけること
・読み手は忙しいと頭に置いておく
・最後まで読まないと何が言いたいか分からない文章は、敬遠される
2「一文を短くすること」
・詰め込みすぎると主語と述語の関係が曖昧になる
・一文が長いと、誤解を招く原因となる
3専門用語に注意する
自分にとっては当たり前の言葉でも、相手が同じ知識を持っているとは限らない。
・できるだけ中学生でも分かるような言葉に置き換える
・使う場合には必ず説明を入れる
Eさん
~わかりやすい文章を書くためのポイント~
①「結論から書く」習慣をつけましょう。
・結論から述べると、最も伝えたいことが明確になります。
・忙しい読み手は、最後まで文章を読んでくれないことがあります。
・最後まで要点の分からない文章は、読者に敬遠されてしまいます。
②「一文を短くすること」を意識します。
・短くすることで、主語と述語の関係を明確にします。
・明確な文章は、読み手に正確に情報を伝えることができます。
③「専門用語を使わない」ようにします。
・読み手に、自分と同じ専門知識があるとは限りません。
・中学生でも理解できる、簡単な言葉に置き換えましょう。
・どうしても使用する場合は、必ずその用語の解説を加えます。
Fさん
わかりやすい文章を書くために重要な3つのこと。
・結論から書く
・一文を短くする
・専門用語をできる限り使わない
それでは詳しく説明します。
まず「結論から書く」という習慣をつけることが重要です。
読み手は忙しいため、最後まで読まないと何が言いたいか分からない文章は、それだけで敬遠されてしまうからです。
次に「一文を短くする」。
1つの文章に内容を詰め込みすぎると主語と述語の関係が曖昧になり、誤解を招く原因になります。
最後に「専門用語をできる限り使わない」。
専門用語については注意が必要です。
自分にとっては当たり前の言葉でも、相手が同じ知識を持っているとは限りません。
できるだけ中学生でも分かるような言葉に置き換えるか、どうしても使う場合には必ず説明を入れるようにしましょう。
Gさん
わかりやすい文章を書くために重要なことは以下の3点です。
・結論から書く
・一文を短くする
・専門用語は言葉を置き換える
それぞれについて解説します。
・結論から書く
忙しい読み手にとって、何が言いたいか結論がすぐわかるものが、わかりやすい文章です。
最後まで読まないと結論がわからない文章は敬遠されてしまいます。
何よりも、結論から書くことを習慣にすることが重要です。
・一文を短くする
詰め込みすぎる文章は、主語と述語の関係が曖昧になります。
一文を短くすることで、誤解を招く原因を取り除くことができます。
・専門用語は言葉を置き換える
専門用語には注意が必要です。
中学生にも分かるような言葉に置き換えることが必要です。
もし、どうしても使わなければならない場合には、必ず説明を入れましょう。
自分にとっては当たり前の言葉でも、相手が同じ知識を持っているとは限りません。
Hさん
わかりやすい文章を書くために重要なこと。
まず何よりも「結論から書く」という習慣をつけることです。
読み手は忙しいため、最後まで読まないと何が言いたいのか分からない文章は、それだけで敬遠されてしまうからです。
次に意識したいのは「一文を短くすること」。
詰め込みすぎると主語と述語の関係が曖昧になり、誤解を招く原因になります。
また、専門用語についても注意が必要です。
自分にとっては当たり前の言葉でも、相手が同じ知識を持っているとは限りません。
・できるたけ中学生でも分かるような言葉に置き換える
・どうしても使う場合は必ず説明を入れる
など、工夫するとわかりやすくなります。
Iさん
【わかりやすい文章を書くための3つの習慣】
●結論から書くこと
・読み手の時間を奪わない
・最後まで読まなくても伝わる文章
●一文を短くすること
・詰め込みすぎない
・主語と述語の関係をはっきりする
・誤解を招かない文章にする
●専門用語を使わないこと
・相手の立場になって考える
・中学生でも分かるような言葉に置き換える
・専門用語を使うときは必ず説明を入れる
2月のベストプラクティス賞
今回は、Iさんです。
今回のテーマである「箇条書き」の本質を、最も高いレベルで体現していました。
- 情報の純度: 「〜することが重要です」「〜の習慣をつけましょう」といった冗長な語尾を徹底的に排除し、名詞や言い切り(「奪わない」「はっきりする」)で整えられています。
- 脳に直接飛び込んでくる: ●を見出し、中黒(・)を詳細という構造で使い分けており、一瞬で構成が把握できます。
- 情報の分類: 単に原文を短くしただけでなく、「相手の立場になって考える」という、原文の意図を汲み取った独自の「箱(分類)」を作って整理できています。
Bさんも、惜しかったですね!僅差と言ってもいいです。
情報を欠落させずに、分類した中でも統一感を持たせられると、よかったと思います。
おつかれさまでした。
