単調な語尾の卒業

アユミズム受講者専用の「書き直しトレーニング」の全体講評です。

語尾が単調だと、何がよくないのか?

すべての文章が「〜ました」「〜した」と同じ語尾になってしまうと、文章がプツプツと途切れて流れを感じません。

どれだけ良いことを書いていても、読み手には「小学生の絵日記」のような幼い印象を与えてしまうのですね。

さらに、リズムが単調になることで、読み手は「読まされている」というまどろっこしさを感じ、文章を最後まで読み進めるチカラを途中で奪われてしまうのです。

ブログやSNS投稿でファンを増やしたいとき、これはとてももったいないノイズになります。

語尾を見直すときは、書き出し(文頭)から

「じゃあ語尾をバラバラに散らそう!」と思ったとき、多くの人がやってしまうのが、文末だけのパズルです。

ですが、文頭の思考スタートが同じまま、文末だけを無理やり変えようとしたり、何か言葉を付け足してごまかそうとしても、根本的な解決にはなりません。

余計な言葉が増えて文章が長くなり、かえってメリハリがなくなってしまいます。

語尾を自然に変えるためには、文末ではなく「書き出し(文頭)」から考え直すこと。

主語を変えたり、情景や次の行動、一番伝えたい感情を文頭に呼び込むことで、無理に言葉を足さなくても、語尾はパズルのようにカチッと自然に、美しく変わっていくのです。

はじめにサンプルをご覧ください

駅前に新しくできた隠れ家和食カフェは本当におすすめです。
毎朝市場から直送される新鮮な魚を使ったランチが人気です。
落ち着いた木目調のインテリアの店内は居心地が抜群です。

すべて同じ語尾です。

単調ですよね?

では、語尾を入れ替えていくわけですが、この場合「語尾」だけに注目してはいけません。

語尾だけを変えても、意味が通じなかったり

トーンが統一されなかったり、ちぐはぐな印象を与えてしまうからです。

たとえば「おすすめだ」「人気」「抜群である」

こんな変え方をしても、実用的ではないですね。

そこで、書き出しから変えていきます。

サンプルの模範解答(書き出しと語尾を変えた文章)

駅前に新しくオープンした隠れ家和食カフェは、本当におすすめしたい名店です。
一番の目当ては、毎朝市場から直送される新鮮な魚を使った大人気のランチメニュー。
木の温もりを感じる落ち着いた店内に入ると、時間を忘れてしまうほど居心地の良さを実感します。

いかがでしょうか。「語尾をどう変えよう?」と悩むのではなく、

「書き出しを変えれば、語尾は勝手に変わる」という感覚が伝わりましたでしょうか?

書き直しの条件

  • 同じ語尾が連続しないように変更する
  • 同じ語尾が連続していなければ、使っても良い
  • 文脈は変えないこと
  • 文章は長くても短くても良い
  • これまでにトレーニング済みの技術は、遠慮なく使う
  • 文体は変更しないこと(1は、「です・ます調」で。2は、「だ・である調」で書く) ← これについては私の指示が漏れていて、申し訳ありません

1)ました

書き直しの対象となる文章

今日は朝から近くの公園へ散歩に出かけました。
良く晴れた青空が広がり爽やかな風が吹いていました。
途中で新しくオープンしたお洒落なカフェを見つけました。
メニューにあった季節限定のメロンパフェを注文しました。
贅沢な時間を過ごせてとてもリフレッシュできました。

Aさん

今朝は時間ができたので、青空が広がり、爽やかな風が吹く中、久しぶりに近くの公園へ散歩。
途中で新しくオープンしたお洒落なカフェを見つけました。注文したのは、季節限定のメロンパフェ。ゆっくりと味わいながら贅沢な時間を過ごせてとてもリフレッシュできました。

Bさん

今朝、近くの公園へ散歩に出かけました。
青空が広がり爽やかな風が吹いて気持ちよかったです。
途中で新しくオープンしたお洒落なカフェを発見!
メニューに載っていた季節限定のメロンパフェ。
みずみずしくてとても美味しそうだったので注文しました。
朝から美味しいものを食べ、リフレッシュできたのは、至福のひとときです。

Cさん

良く晴れた青空が広がりさわやかな風の朝。
近くの公園へ散歩に出かけました。
途中で新しくオープンしたお洒落なカフェを発見。
さんざん悩んだあげく、メニューの中から季節限定のメロンパフェをチョイス。
贅沢な時間を過ごし、とてもリフレッシュした一日となりました。

Dさん

朝から良く晴れて青空が広がり、散歩に出かけた公園では爽やかな風が吹いていた。
途中で見つけたお洒落なカフェで、季節限定メロンパフェを注文。
思いがけず贅沢な時間を過ごせて、とてもリフレッシュできた。

Eさん

今日は、朝から近くの公園へ散歩に出かけました。
心まで伸び伸びとストレッチしてしまうほど良く晴れた青空で、爽やかな風も吹いています。
途中で見つけた新しくオープンしたカフェは、とてもお洒落。
店内は白い塗り壁と木製のテーブルに青いイスで、まるで地中海にいる気分です。
注文したのは、美味しそうな季節限定のメロンパフェ。
散歩にカフェに朝から贅沢な時間を過ごせて、とてもリフレッシュできました。

Fさん

今日は朝から、近くの公園へ散歩に出かけました。
晴れ渡った青空に爽やかな風が吹き抜けて、とても気持ちがよかったです。
その途中で、新しくオープンしたおしゃれなカフェを見つけました。
季節限定メニューのメロンパフェを注文し、贅沢な時間を満喫。
心も体もとてもリフレッシュできました。

模範解答

今朝、良く晴れた青空のもと、近所の公園へ行ったんです。
爽やかな風を感じながらの散歩。
気持ちの良いひとときを過ごしました。
すると、目に飛び込んできたのは、オープンしたてのカフェ。
おしゃれな雰囲気に、ついフラフラと誘われまして… 期間限定のメロンパフェを注文してしまう私。
朝からこんなにリフレッシュしていいのでしょうか。
もう何もしたくないくらい、贅沢な時間でした。

2)た

書き直しの対象となる文章

先週末に話題のビジネス書を本屋で購入した。
主人公の仕事に対する熱い姿勢にとても共感した。
自分のこれまでの働き方について深く反省した。
明日からの業務に活かせる具体的なヒントを見つけた。
モチベーションが上がり早く出社したいと思った。

Aさん

先週末に仕事のモチベーションを爆上げする話題のビジネス書を購入した。
自分のこれまでの働き方について深く反省し、すぐに業務に活かせる具体的なヒントを得ることができた。

Bさん

先週末、本屋で話題のビジネス書を購入しました。
仕事に対する主人公の熱い姿勢にとても共感できたのです。
これまでの自分の働き方について深く反省。
具体的なヒントが見つかったので、明日からの業務に活かせそう。
モチベーションが上がり、すぐに試したいので、早く出社したい気分です。

Cさん

先週末本屋へ行き話題になっているビジネス本を購入。
今日さっそく読んでみると主人公の仕事に対する熱い姿勢が書かれていた。
共感すると同時に自分のこれまでの働き方はどうだっただろう?と深く反省。
明日からの業務に活かせる具体的なヒントも見つかった。
早く出社したいと今とてもモチベーションがあがっている。

Dさん

早く会社に行きたい。
先週末に購入した話題のビジネス書。
主人公の仕事に対する熱い姿勢にとても共感。
自分のこれまでの働き方について深く反省しつつも、明日からの業務に活かせる具体的なヒントを見つけてモチベーションが上がる。

Eさん

先週末、立ち寄った本屋で話題のビジネス書を見つけ、即購入。
仕事に対する主人公の熱い思いが語られている。
それがひしひしと伝わり、共感のし通しだ。
翻って、自分の働き方はどうだろう?
恥ずかしくて、深く反省するばかりだ。
著書には、自分の業務に活かせる具体的なヒントも書いてあった。
明日からすぐにでも使えそうだ。
もう既にモチベーションが上がっている。
今は少しでも早く出社したくて堪らない。

Fさん

先週末に買った話題のビジネス書。
主人公の仕事に対する熱い姿勢にとても共感し、これまでの自分の働き方を深く反省。
明日からの業務に活かせる具体的なヒントを見つけ、モチベーションが上がった。
読み終えた今、早く出社したくてたまらない。

模範解答

先週末、本屋で購入した話題のビジネス書を片手に、早く出社したくて、ウズウズしている自分に気づく。
そこには、仕事に対する主人公の熱い姿勢があった。
ただただ、共感する。
あまりの熱量に、これまでの自分の働き方を思い返す。
言い訳はしない。
反省するしかない状態だから。
おかげで、明日からの業務に活かせる具体的なヒントも見つかった。
働くモチベーションが一気に跳ね上がっている。
明日の朝が、これほど待ち遠しいのは初めてだ。

7月のベストプラクティス賞

Eさんです!

語尾の書き換え・バリエーションもさることながら、全体的に描写もいいですね。

「途中で見つけた新しくオープンしたカフェ」が、文中で「た」が続いて読みにくい・・・ということをのぞけば!

きちんと声に出して読んでいただき、同じ音の重なりが、近いところにあるときは注意したいです。

また、なくても通じる言葉は、ないほうがスッキリします。

潔さが身につくと、より洗練されますね!

おつかれさまでした!